夜尿症の治療は?

B!

こんにちは。ミミコです。

ママ
うちの子、小学生で2日に1回はおねしょするのよ。
夜尿症って診断されたんだけど、どんな治療があるのかな?
おねしょは誰でも経験する、ありふれた出来事だけど、小学生になっても続いたり、回数が多かったら気になりますよね。
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始めて病院にかかる時期は、小学校入学前が一番多いようです。
しかし、小学生になると環境が変わり、起床・就寝時間も変わります。
ですから、5歳頃から受診し、生活改善に取り組むのが理想的です。
どんな治療があるかを前もって知っておくと、心の準備ができますよね。
病院にかかる前から、家庭でできる対策もあります。

ミミコ
この記事は、夜尿症の治療について解説します
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夜尿症の治療はどんなことをするの?

生活の改善、薬物療法、センサー療法などがあります。

順番に説明しますね。

1.生活改善

規則正しい生活をする

早寝、早起きをして、朝食と昼食はをしっかり食べます。

夕食と寝るまでの時間が短いと、おねしょをしやすくなるので、夕食と寝るまでは2~3時間は開けるのが理想的です。

水分の取り方を気をつける

寝る前に水分を取りすぎると、夜中に尿がたくさん作られて、おねしょにつながります。

昼間は水分をしっかりとって、夕食後はコップ1杯にします。

たくさん飲みたがる子には小さいコップに変えて、同じ分量でも多く感じられるようにします。

塩分を控える

塩分を取りすぎると、のどが渇いて水分をたくさんとってしまいます。

スナック菓子や麺類の汁などを控えます。

便秘を避ける

腸にうんちが貯まると、膀胱を圧迫しておねしょにつながる場合があります。

子どもはいきむ力が弱かったり、水分を取らなかったりして、便秘は意外に多いのです。

  • 3日に1回の排便
  • うんちが硬くてなかなかでない・痛がる
  • 排便後もうんちが残っているような感じ

などの症状があったら便秘かもしれません。

● 睡眠時に体を冷やさない

体を冷やすと、尿量が増えます。

特に冬は暖かくして寝ましょう。

子どもが布団に入る少し前に湯たんぽ(レンチンだけでOKな湯たんぽもある)で布団を温めるのもいいですね。

湯たんぽで低温やけどしないように、温まったら湯たんぽは外します。

夜中に無理に起こさない

夜尿を気にして、夜中に親が子どもを起こしても、夜尿の治療には効果がないと言われています。

お泊りの時など、どうしても避けたい場合はむしろ起こしてあげましょう。

その方が恥ずかしい思いをせず、子どもの自尊心も保てます。

 

2.薬物療法

夜尿症の薬はいくつか種類があります。

症状や年齢にあわせて使い分けたり併用したりします。

医師や薬剤師と相談してくださいね。

抗利尿ホルモン薬

尿量や水分を調節しているホルモン(バソプレシン)と似た成分を補い、尿量を減らします。

夜尿症 抗利尿ホルモン薬

抗コリン薬

膀胱の緊張をゆるめ、膀胱の収縮を抑えることで、尿をためやすくします。

夜尿症 抗コリン薬

三環系抗うつ薬

抗利尿ホルモン薬、抗コリン薬などで効果が不十分な場合に使われることがあります。

漢方薬など

症状によっては漢方薬が使われることがあります。

 

3.アラーム療法

寝る前に、パンツにセンサーをつけます。夜尿でパンツが濡れるとアラームが鳴ります。

本人が夜尿に気づくことで、睡眠中に貯められる尿量を増やし、夜尿を減らしていきます。

夜尿症 アラーム療法

 

センサーをパンツが最初にぬれそうな場所にはさむ(オムツを使う場合は、アラームを装着したパンツの上にオムツをはく)

アラームがなったら、起きて自分でアラームを止める(子どもが自分で止められないときは家族が止める)

トイレで排尿する。そのまま眠ってもよい。

すぐに効果があらわれるとは限らない。少なくとも6週間は毎晩装着する。

一晩に何回も夜尿がある場合は、最初の1回だけアラームを装着し、2回目以降は外す。

治療中に気をつけることは?

夜尿の頻度に一喜一憂しないことです。

生活改善に取り組んでも、夜尿がすぐに改善するとは限りません。

生活改善で様子をみる機関としては2週間~1か月とされています。

生活習慣が変わったり、ホルモンバランスや膀胱容量が増えるもの、ある程度時間はかかります。

夜尿が続くと子どもが自信を失う原因になります。

しかし、夜尿は子ども自身のせいではなく、ましてや親の育て方のせいではありません!

おねしょをしてもガッカリせず、のんびり構えられるといいですね。

とはいえ、敷布団が濡れていしまったときの後始末は、ひと手間かかります。
のんびり構えられると理想だけど、そんな気持ちになれないかも。

ママ
我が家では、防水シーツや尿パッドとかをめっちゃ使って、後始末に手間がかからないようにしてますよっ!
おねしょしても、へっちゃらです!

まとめ

  • 夜尿症の主な治療には、①生活改善、②薬物療法、③アラーム療法、がある
  • まずは生活改善から取組み、その後、生活改善と薬物療法・アラーム療法を併用する
  • 治療中は気長にかまえて、夜尿の頻度に一喜一憂しない

 

参考文献

1)夜尿症診療ガイドライン;日本夜尿症学会, https://minds.jcqhc.or.jp/docs/minds/nocturnal-enuresis/nocturnal-enuresis.pdf

2)スマイル!こども日誌;フェリング・ファーマ株式会社/協和発酵キリン株式会社
3)夜尿に関する最近の知見;河内明弘, 日児腎誌, 2007
4)単一症候性夜尿症(monosymptomatic noctural enuresis)の薬物治療;大友義之, 日児腎誌, 2017
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