こんにちは。ミミコです。
夜尿症が長引くほど自尊心は低くなる
夜尿症による精神的ダメージは、いじめよりも大きいことが、イギリスの研究で報告されています。
また、夜尿症のある子とない子では、ある子の方が自尊心が低いという研究もあります。
5歳を過ぎたら治療する
「放っておいたら、そのうち治る」。これは大多数で正解です。
でも就学後、更に成人になっても夜尿症が続く人がいるのも事実。
先にお伝えしたように、夜尿症は長引くほど、子どもは自信を失います。
夜尿症は、「自然に治る前に治す」のが基本です。
特に発達障害のある子どもの場合、夜尿症以外にも心配事があって、気にはなっても夜尿症まで気が回らないことも多いのです。
しかし、自然に治るのを待って小学入学を迎えると、さらに受診しにくくなります。
でっきるだけ就学前に余裕をもって受診し、積極的に治療したいものです。
中学生・高校生の夜尿
中学生・高校生まで夜尿が続くことも少ないですが、あります。
この段階で治療をうけないと、成人になっても続くことが懸念されます。
とは言っても、日本では統計的に正確性がないのです。
というのも、年齢が上がるにつれて社会的な問題は深刻になり、さらに部活や勉強で忙しくなり羞恥心も重なり、受診しないと推測されます。
では、中学生・高校生ではどんな対応があるのでしょうか?
- 医療機関を受診して、治療する
- 尿意を感じたら、必ずトイレに行く
- 濡れたパンツやシーツは自分で洗濯する
夜尿が癖になっていて、尿意を感じてもトイレに行かないこともあったり、慣れてしまうこともあります。
中学生や高校生になると、親との関係も難しくなります。
小学生のうちから、洗濯の仕方などを教えます。あくまでも、セルフケア(自分の歯は自分で磨く、自分も体も自分で洗う)の一環として。
くれぐれも「罰」にならないようにしましょう。
本人が洗濯するように、促します。
子どもにも正確な情報を話す
夜尿症の治療は一進一退です。
治療し始めて、すぐに効果があるのならば、モチベーションは続くでしょう。
でも、そううまいこといかないかも…。
また、水分を制限したり、アラーム療法などは、正直、我慢や面倒くさいのです。
それには、「夜尿のどうして起こるか」「どうして水分を制限するか」など、からくりを知ったうえじゃないと、子どものモチベーションも途切れやすいのです。
どうやって説明するか
治療には子どもの協力が不可欠です。
子ども自身が「治そう」と思えるような説明をしたいですね。
中学生・高校生には大人と同じ説明でいいと思います。
だから夜のお水はコップ1杯にしておこうね。
でも、ボクはまだ小さいから、夜にたくさんおしっこを作っちゃうんだよ。
だから、夜におしっこを作りすぎないように、お薬に助けてもらおうね。
お医者さんに見てもらったら、おねしょが早く治るかもしれないよ。
オススメ書籍
夜尿はネガティブに捉えがちですが、できるだけ普通の日常会話に取り入れます。
夜尿を前向きに捉え、親子で克服する土台になります。
絵本がきっかえになればいいですね。
おねしょを楽しくするならこの本!
りすのムックはおねしょ名人。素敵なおねしょの仕方をお友達に教えてあげます。幼児向け。
おねしょを題材にした不思議な冒険物語です。読み聞かせには小学低学年くらいかな。
大人が夜尿症を理解するならこの本! 中学生・高校生にも。
8人の専門家が分かりやすく解説しています。見開き2ページで一つのテーマが完結していて見やすいです。新しく出版されてません。中古になるかな。
子どもを当事者として巻き込むのがいいですよ。
まとめ
- 中学生・高校生で夜尿が続くのは2~4%。
- 年齢が上がるにつれて治りにくくなり、自尊心も低くなる
- 小学生のうちから夜尿について、子どもと親がオープンに話すようにし、夜尿の後始末は自分でさせる