こんにちは。ミミコです。
2019年、子どもの学会に参加しました。
その学会では、当事者団体のブースを設けてあり、いくつかの団体の方にお話を伺ってきました。
中には世の中に知られていない、まれな病気の団体もありました。
環状14番染色体症候群の患者と家族の会「かみひこうきの会」もその中のひとつです。
まれな病気では患者数が少ないために、症状や経過・治療など、医学的なことがはっきり分かっていません。
そのため、当事者は情報がないままに大変な思いで生活しています。
まれな病気が少しでも多くの人に知られ、当事者同士が集まることで、お互いの情報交換や研究の進歩につながります。
そこで勝手に、このまれな病気をクローズアップしてみます。
ミミコ
この記事は、環状14番染色体症候群 について解説します
環状14番染色体症候群とは
1から22まである染色体のうち、14番染色体の両端に欠損が生じてしまい、端と端がくっついてリング状になったものを環状14番染色体といいます。
その染色体異常に起因する様々な症状を環状14番染色体症候群といいます。
症状
- 難治性てんかん(ほぼ全員に発症)
- 知的発達の遅れ(ほぼ全員に発症)
- 言語発達の遅れ
- 発達障害
- 低緊張
- 運動発達の遅れ
- 低身長
- 小頭症
- リンパ浮腫
- 呼吸器の感染のしやすさ
- 網膜の異常
患者数
有病率わかっていません。世界で50人以上の患者さんが論文で報告されています。
日本では5名の患者さんがいるとのことです(2019年6月現在)。
しかし、診断されていない方が多く存在すると推測されています。
経過
てんかんのコントロールが大変である可能性がありますが、命に関わる合併症はありません。
てんかんの治療を継続し、療育や教育においてサポートを受けながら、本人のペースで成長していきます。
関連サイト
ミミコ
詳しい情報はかみひこうきの会ホームページで‼
もし、この病気と診断されたら、かみひこうきの会にご一報を!
もし、この病気と診断されたら、かみひこうきの会にご一報を!
まとめ
- 環状14番染色体症候群は論文報告で、世界に50名以上
- 日本では5名の患者さんがいる
- 難治性てんかんと知的発達のおくれが主症状
- てんかんの治療と療育・教育のサポートを受けながら、本人のペースで成長する
参考文献
1)かみひこうきの会パンフレット;環状14番染色体症候群の患者と家族の会, 2019
2)Genetic Home Reference;https://ghr.nlm.nih.gov/condition/ring-chromosome-14-syndrome#statistics
3)てんかん発作に対してlamotrigineが著効した14番染色体の1例;小川和則, 脳と発達, 2013
2)Genetic Home Reference;https://ghr.nlm.nih.gov/condition/ring-chromosome-14-syndrome#statistics
3)てんかん発作に対してlamotrigineが著効した14番染色体の1例;小川和則, 脳と発達, 2013
4)Epilesy in ring 14 syndrome: A clinical and EEG study of 22 patients;Simona Giovannini et al, Epilepsia, 2013